東京の女たちが、私に憑依する―― 青山霊園で白い彼岸花を見た奇譚蒐集家の私は、その暗示的な花言葉を引きずるようにして谷中に向かう。

彼は江戸時代における隠れたシャアロック・ホームズであった―。雪達磨の中から発見された死体。

「自殺した彼女の人生を代わりに生きてます」―滔々と壮絶な体験を語る作家志望の女。傷害事件にまで発展した気まぐれな作り話。

警視庁本部庁舎を優雅に歩く美貌の警部。漆黒の総髪、碧色の瞳、平安貴族を思わせる雅なオーラをまとう若者の名は、ベニー芳垣。

鴉を自在に操り、大胆な予告犯罪を次次と実行する謎の老人・大鴉博士。

小説家、芥川龍之介。東方と西方の物語と伝承と信仰に魅せられた男。

ポオの衣鉢をつぐ幻想文学の第一人者、SFの抒情詩人ブラッドベリの名声を確立した処女短編集「闇のカーニバル」全編に、新たに五つの新作を加えた珠玉の作品集。

学校の旧校舎には取り壊そうとすると祟りがあるという怪奇な噂が絶えない。

怪異に詳しい少女・祭火小夜が、未体験の恐怖と謎を解き明かす! 中学三年の浦沢圭香は真面目な優等生。

因縁物件専門の払い師・仙龍 VS. 永遠に祓えない『死の花嫁』 恋敵は怨霊!? 恐怖と恋の怪異譚。

『見えない敵』の事件から二カ月、心に負った傷が癒える間もなく、われらが主人公“始末屋”ジャックはまたも不思議な縁で、異界とかかわることになった…。

――ヴェルヌはぼくの父親、ウェルズはぼくの賢明なる伯父さん、ポオは蝙蝠の翼をもった従兄弟、シェリー夫人はぼくの母親だったこともある。

美しい南部の町ナイスヴィルは、いっぽうで全米平均の五倍もの頻度で失踪事件が発生する不吉な町でもあった。

拝み屋が見聞きした怪談実話!―語ることが、おそらく供養にもつながる。戸の隙間から覗く女の目。

大学２年生の桜木月彦は、帰宅途中の四ツ谷駅で倒れてしまう。

蓋を開けたら災いが降りかかるという堪忍箱とは…。

完全無欠の委員長、羽川翼。阿良々木暦の命の恩人である彼女はゴールデンウィーク初日、一匹の猫に、魅せられた―。

「まだ誰にも、一度も喋ってへん話がある」 拭えども魍魎(あやかし)は肌に滑り憑く。

「先祖代代、片倉の女は殺される定めだとか。

自殺する間際にメッセージを録音して残す人がいる。

「活版印刷三日月堂」のほしおさなえが描く、 ちょっぴりふしぎで、あたたかい物語。

この作品に描かれる少年沖田は、彼の実像に近いのではないかと思う。

第2弾! 心霊多発地帯・八王子を 地元出身の著者が徹底取材 八王子城跡に佇む異界 毎日“出た”旧マルイの地下 大和田刑場跡の凄惨な祟り 本当に人を攫った高尾山の天狗 小峰トンネルに潜む女の幽霊 霊道が通る大栗川沿いの家 霊気みなぎる高尾山や東京屈指の心

心霊学研究者モンタギュー博士は、幽霊屋敷として知られる「丘の屋敷」を調査するため三人の男女を呼び集めた。

赤眼の憑きもの落とし・浮雲。絵師の卵・八十八。

明治十年(1877年)。甚夜は、思春期を迎えた娘の野茉莉との接し方に手を焼く日々をおくっていた。

東京・国立市でOL・大坪由紀子が刺殺された。警視庁北多摩署・相馬刑事らは彼女の実家を訪れる。

伝統ある女子校・凰西学園に入学した真矢は、人一倍怖がりの花音と友達になる。

19世紀末ロンドン。

妹アニーに起きた忌わしい出来事が再び起こる。そう告げる不吉なメールでぼくは故郷に呼び戻された。

新宿駅前に“空飛ぶメリーゴーラウンド”が現れた。

幽霊に会えるバスツアーが戻って来た！ バスツアーに添乗するたびに、謎と怪奇に遭遇！　幽霊と呪いにめっぽう強く、正義感あふれる人情家——“霊感バスガイド”町田藍が大活躍。

人の住まぬ荒地には、夜どこからともなく現れた女のけたたましい笑い声が響き渡るという。

八十四日後、満願の日。箸(おはしさま)が願いを叶えてくれる。

聖創学院に訪れた文化祭の季節。文芸部の面々も、会誌の作業に追われる日々を送っていた。

帝の突然の禅譲という大事件を契機に、頭中将という重責から解放された藤原実資は、安倍晴明との友情を深める。

東勢大学文学部四号館四階、四十四番資料室の妖怪博士・絶対城阿頼耶の元には、今日も怪奇現象の相談者が訪れる。

こんな逸話ばかり集められたら死んでもいい! 実話怪談作家 川奈まり子 いきなり文庫! 恋愛小説家のいつきは、旧知の元編集者から怪談の収集を依頼される。

妖刀・村正による惨劇を目撃した絵師の八十八は、刀からただならぬ瘴気を感じ、浮雲に相談に赴く。

詩人であり、批評家であり、推理小説の祖であり、SF、ホラー、ゴシック等々と広いジャンルに不滅の作品の数々を残したポー。

その日、郁子が小学校から帰ると、お姉ちゃんが死んでいた。そして通夜の晩、死んだはずの姉から告げられたショッキングな事実。

阿良々木暦を監視する式神童女・斧乃木余接。

1840年の春、イングランドの外れにある領主館。

裏世界での夜を越すという目標を達成して、さらに深部への探検が可能になった空魚と鳥子。

圧倒的な筆力で怪異の世界を描き続けた直木賞作家の真骨頂!幻の少女向けホラー「双面の舞姫」他4篇を併録!

妖怪に関する膨大な資料を蒐集する、長身色白、端正な顔立ちだがやせぎすの青年、絶対城阿頼耶。

ナルが、ついにやられた。日本海を臨む断崖の上に建つ吉見家は、代替わりのときに必ず怪異が起こり、多くの人が死ぬ。

“黄金奉行”とは、金山の不正を正すために徳川家康が設けた極秘の職である。

彼岸と此岸をとりむすぶ直木賞作家の傑作小説。裕福な家を出て画家を志す青年、槇島風波。

ネイルサロンで、暑い夏の坂の途中で、深夜の電話口から、人々は不意に怪異を語りだす。奇譚に埋め込まれ、漂っている記憶とは。

カリフォルニアののんびりした田舎町パインコーヴに、ある夜、怪異現象が続発!原因は、なんとやって来た人食い悪魔キャッチだった。

蛟堂―江戸時代より続く漢方薬局兼雑貨屋。その真の姿は、大金と引き換えに依頼人の恨みを晴らす「報復屋」だった。

太平洋戦争後、北と南に分断された日本は、武蔵野新都心を経済と文化の中心に据え、再スタートを切っていた。

人の顔を奪う怪異・無貌と、名探偵の誉れ高い秋津。二人の過去には、秘められた因縁があった。

蛟堂―江戸時代より続く漢方薬局兼雑貨屋。その陰には、大金と引き換えに依頼人の恨みを晴らす、「報復屋」としての姿があった。

あやかし事件が集う店・遠鳴堂。そこで暮らすことになった明は、怪異に近づくことで自身に眠る退魔の力を目覚めさせつつあった。

曲がってはいけないY字路、見てはいけないURL、剥がしてはいけないシール……読み進めるほど後悔する、13の恐怖と怪異の物語。

すべてのものには終わりがくる。生命が終わり、死を迎えること―終焉。

悪しき霊を討つ者・鳴弦師の母を亡くしてから数ヶ月―久遠明は、かつて鳴弦師だった叔父の倫太郎と、その式神で猫の多聞が営む古書修繕店・遠鳴堂に身を寄せていた。

売れない作家の大久保のもとに、大学からの腐れ縁で、今は新聞記者の関が訪ねてきた。

恐怖は数珠繋ぎのように連鎖する――戦慄の実話ホラー、新シリーズ第2弾。

少女は天使か怪物か――!? 現役の拝み屋が語る、恐怖の実体験。

昭和29年春から夏にかけて続く怪事件。 「先祖代代、片倉の女は殺される定めだとか。

鬼火が照らすこの世の阿鼻叫喚! 永遠不滅の恐怖を五人が織りなす実話集。 新たな五色の怪談絵巻が始動する。

ダイヤが原因で滅びてしまった一家。夫が妻に語ったある夏の出来事。

ワールド・ワンダー・パークでは、不思議なことがよく起きる。

母親の遺品整理のため田舎を訪れた男が、農道ですれ違った般若の面をつけた女―記憶と時間が不穏に交錯する「面」。

文化八年元旦。豊漁に沸く房州白浜で、一頭の鯨の腹から書状が出てきた。

歌人の家に生まれ、和歌のことにしか興味が持てない貴公子・希家は、武士が台頭してきた動乱の世でもお構いなし。

人類復活をかけて金星に飛ぶ博士、社長秘書との忍法対決、信州信濃の怪異譚…ドタバタが炸裂! 筒井康隆ショートショート・短編集。

運悪く、十五年勤めた修業先を辞めることになった麻四郎。

怪談とは煩悩の因果である――緻密な取材と調査で炙り出す怪談に定評がある気鋭・川奈まり子が新たな境地を拓いた渾身作!品川駅のホームで視たのは、水に漬かった腐乱死体のまぼろし…「白昼夢の水葬」、群馬県の山中で迷い込んだ首塚の正体とは…「化かされて首塚」、日本各

本格ミステリの巨匠・鮎川哲也が復刊を熱望していた幻の純粋探偵小説 「十二人の抹殺者」が五十三年ぶりに復活! ふたつの屋敷で次々と起こ る連続殺人事件に挑む名探偵・江良利久一の推理。

メディアで活躍中の岩井志麻子と徳光正行による禍々しさ満載の実話怪談第二弾! ・父が突然別人に…違和感の奥底に隠された真実の恐怖…「父の話」 ・コンビニの向こうは、ふしぎの国⁉奇妙な異世界奇譚…「トイレ」 ・全員違う記憶をもつ、不気味すぎる著者の実体験…「呪

ある夏の夜、天才の誉れ高い歌人の希家は、都大路で馬に乗った首なし武者と遭遇し震え上がる。

蛟堂―江戸時代より続く漢方薬局兼雑貨屋。その陰には、大金と引き換えに依頼人の恨みを晴らす、「報復屋」としての姿があった。

蛟堂―江戸時代より続く漢方薬局兼雑貨屋。しかしその真の姿は、大金と引き換えに依頼人の恨みを晴らす「報復屋」。

蛟堂―江戸時代より続く漢方薬局兼雑貨屋。その真の姿は、大金と引き換えに依頼人の恨みを晴らす「報復屋」。

上野、品川、吉祥寺―多くの人が訪れる東京の人気スポット。けれどそこには住んでいる人も知らない“いわく”が隠されている。

人々におそれ崇められる、途方もなく大きな〈白き巨人〉。

その視線を感じたら、最期──。 世にニ十冊しか存在しない奇書『眼球蠱聞』。

刑務所で病に伏せる罪人に高額な医療費を送りつける逆・死神。古書店で入手した一般人の日記帳に綴られた壮絶な書き込み。

怪異と酒が大好きな凄腕の浪人・左門と、藩の剣術師範となるのに怖がりが玉にキズな若侍・甚十郎。

この地獄に、魅せられる。

怪異に滅法強い少女の不器用すぎる優しさが奇蹟を起こす。 ついでに大戦争も。

時は江戸。川辺で侍の屍体が忽然と消え、目撃した子供たちも次々と死んだ。

時は大正。伝統とモダンが共存する帝都東京。

陰陽師 新選組 憑きもの落とし 沖田、敗北──!? 雨宿りに立ち寄った寺で白い蛇に遭遇した八十八。

人の心は、 鬼よりも不可思議で恐ろしい 恐怖、哀切、妖艶、感嘆―― 鬼にまつわる説話を大胆に脚色した、奇想と怪異の短編集。

「また自分の知らない風習か…」同級生・日高護の祖母の葬式に出席した真木現人は、そこで騒ぎに巻き込まれる。

幼少の頃から、息詰まる家庭の中で育ってきた克子。父の怒り、母の悪態、祖母の呪詛。

怖さの異なる七ツの怪異がいつしか一本の流れとなって背筋も凍る恐怖と化す!夜中に読むな倉阪ホラー。

あなたに素敵な怪異をお届けする『XYZ in RADIO』。

怪異に隠された優しさを照らし出す風土幻想奇譚!! ――ここにある小話集は、山埜村の村民より聞いた話を、あらためて記録したものである。

母から娘へ。脈々と伝えられる、理不尽な呪いめいた「決まり事」とは――。

209号室の葵は、あなたのすぐ側に。人気作家が描くホラーミステリ! 高級マンションで次々と起こる怪異。

天才ピアニスト・高田恭二は、師であり愛人でもあった、深野須美子を捨て、若い恋人と駆け落ちした。

悪行を尽くしてきた男が、老いさらばえ傷つき、葬送地の草叢にうち棄てられていた。

災いをもたらす“魔女”が帰還した。伝奇ホラーの超傑作、第9弾。